吉田慎司/この手で変えられる世界の一部 ―箒で伝えられるもの―
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2023年09月07日
第13回 工芸の目的とはなにか
敢えて雑な言い方をするならば、僕は手仕事が好き、というよりは、手仕事に夢を見ている。それは端的に美しくて、人の心を癒やすものであったり...
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2023年08月17日
第12回 民藝と社会運動
民藝運動は、1926(大正15)年に柳宗悦・河井寛次郎・浜田庄司らによって提唱された生活文化運動です。 僕は、日本民藝館主催で毎年1...
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2023年06月27日
第11回 工房からの風
ここまで、工芸だクラフトだと、概念的な話が多かったのだけれど、作り手として語るべきこと、また語れることは、やはり現場の体験についてです...
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2023年06月06日
第10回 「クラフト」への入り口
僕が箒を作り始めた頃、一番最初に箒を売ったのは下北沢の路上だった。芳弘さんの所から戻ってきて、すぐに実行したのでバラついた品揃えだっ...
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2023年05月10日
第9回 百貨店周りの話
いわゆる「工芸」の仕事をしている方々、職人さん達に多く囲まれる販売の機会の1つに百貨店がある。 職人にも色々な業種がいるので一概に...
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2023年04月06日
第8回 工房想念④ 手渡す
この章では「その1 素材」、「その2 編み上げる」と、ここまで箒づくりにまつわる思いや、そこに込めた考えを語ってきました。概して育てる...
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2023年03月06日
第7回 工房想念③ 編み上げる~その2
中津箒を製作する株式会社まちづくり山上では、畑で素材のホウキモロコシの無農薬栽培を行っており、製造、販売まで、全てを自社で行なっていま...
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2023年02月06日
第6回 工房想念② 編み上げる~その1
中津箒を製作する株式会社まちづくり山上では、畑で素材のホウキモロコシの無農薬栽培を行っており、製造、販売まで、全てを自社で行なっていま...
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2023年01月10日
第5回 工房想念① 素材
ここまで、一見珍しいと思われる箒の仕事へどのように辿り着いたか語ってきました。ここからは現在の話として、箒を材料から育て、作り、お客様...
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2022年12月06日
第4回 未知と交錯の日々、京都②
智史さんは、兄の芳弘さんと対称的で、すごくおしゃべり好きな人だった。表情豊かで、いつもにこやかだったイメージがある。とにかく京都の文化...
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2022年11月04日
第3回 未知と交錯の日々、京都①
よれたメモを頼りに、せき立てられるように電話した。京都の市外局番を押すのは初めてだ。電話口の芳弘さんは、箒の作り方を習いたいという申し...
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2022年10月07日
第2回 記録と娯楽
武蔵野美術大学での卒業制作のタイトルは「記録と娯楽」だった。「あらゆる表現は、作者の思想を社会に残すという意味の記録、そして人を魅了す...