吉田慎司/この手で変えられる世界の一部 ―箒で伝えられるもの―
-
2024年09月09日
第24回(最終回) 身体と工芸
ものづくりをしている人で、身体の不調を訴える人は少なくない。工芸家は身体を動かしているように思われることもあるけれど、実はほとんど座り...
-
2024年08月02日
第23回 「暮らし」と「ふつう」②
当初は、equqlityを求めて古臭さに反発した雑貨ブームがあり、一方70年代には、松本などを始め、ヒッピームーブメントとも関連したク...
-
2024年07月26日
第22回 「暮らし」と「ふつう」①
僕が何の気なしに箒を習いに行ったのは2007年。その年には下北沢の路上で実演販売をさせてもらったり、青山のスパイラルというスペースの公...
-
2024年05月09日
第21回 工芸とパンとコーヒー
元々コーヒーは飲めなかった。理由は簡単で、単純に苦いと思っていたからだ。基本的に、甘みや旨味は生物的に好ましいもので、苦みやエグみなん...
-
2024年04月10日
第20回 真に合理的な暮らし②:自然な暮らし実践録
前回、札幌にできた「がたんごとん」が、自宅ごと小樽に転居した話と経緯について書いた。何故北海道へ?という質問と同様に、何故小樽へ?とい...
-
2024年03月18日
第19回 真に合理的な暮らし①
札幌での暮らしは魅力的な日々だった。貸家の隣に住む大家さんと一緒に雪かきをすることで得られた地域の繋がり。その反対側の隣に住む遠軽(え...
-
2024年02月15日
第18回 生きるための道具と詩歌②
「生きる」ために「詩情」が必要である――。その気づきを与えてくれたのは詩歌だった。そして、その詩歌の肥沃な大地を形作っているものもまた...
-
2024年01月26日
第17回 生きるための道具と詩歌①
北海道に越してから、妻の営む「がたんごとん」という店の中に、制作スペースを設けている。「がたんごとん」では、工芸品や雑貨の販売もあるけ...
-
2023年12月25日
第16回 実践と研究〜相沢先生のこと
工芸とは何か、作り手とは何かなど、しつこく考える癖がついたのは、大学の先生の影響が大きかった。なぜ箒の道に? と聞かれる時は、民俗学に...
-
2023年11月10日
第15回 もう無銘性の話はしたくない②
前回、民藝を尊び、過去から謙虚に学び、未来への道筋を作るという、民藝における「作家」とは何かについて述べた。手仕事に限ったことではない...
-
2023年10月13日
第14回 もう無銘性の話はしたくない①
前回、工芸の目的や動向について語った。工芸、クラフト、手仕事には様々な呼び方があり、それらの意味を僕は考えてきたつもりだったけれど、ま...
-
2023年09月07日
第13回 工芸の目的とはなにか
敢えて雑な言い方をするならば、僕は手仕事が好き、というよりは、手仕事に夢を見ている。それは端的に美しくて、人の心を癒やすものであったり...